営業研修・セールストレーニング
更新日:2026年07月01日
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営業研修・セールストレーニング
更新日:2026年07月01日

【この記事の要点】
営業マナーとは、ビジネスマナー(社会人の基本作法)を土台に、アポ調整・訪問・名刺交換・席次・商談後フォロー・オンライン商談など営業特有の場面で求められる作法を加えたものです。
新人がつまずきやすいのは、到着時間の配慮不足、名刺の並べ方、二重敬語、オンラインの接続確認の4点に集約されます。
本記事では、営業ビギナーが押さえるべき9項目を場面別に整理し、身につける手順までまとめました。
営業新人のマナー定着にお悩みの方へ。ビジネスマナーから訪問・商談の実践まで、ロールプレイングで現場に活かせる力に育てたい方は、ぜひお問い合わせください。『セイヤク』では、営業研修を通じたマナー・スキルの体系化を支援しています。
押さえておきたい営業マナー9項目をチェックリストでまとめました。
| # | 場面 | 押さえる要点 | やりがちなNG |
|---|---|---|---|
| 1 | 身だしなみ | TPOに合わせた身だしなみを心がける | 清潔感を軽視する |
| 2 | 言葉遣い | 敬語を正しく使う | 二重敬語・了解ですのような言葉遣い |
| 3 | アポ調整 | 相手の迷惑にならない時間帯を選ぶ | 繁忙時間に訪問依頼 |
| 4 | 到着・遅刻連絡 | 5分前に訪問、遅れる時は電話 | 直前まで粘って遅刻 |
| 5 | 訪問直前 | コートは建物外で脱ぐ、汗を拭く | 汗だくのまま入室 |
| 6 | 名刺交換 | 冒頭に訪問側から、役職順 | 並べ方を間違え相手を取り違える |
| 7 | 席次 | 上座・下座を理解する | 訪問側なのに下座へ座る |
| 8 | 商談後フォロー | 別れ際の挨拶とお礼メール | ネクストアクションを曖昧にする |
| 9 | オンライン商談 | 事前に接続・設定を確認する | 開始時刻に接続できない |
営業マナーとは、商談・訪問・フォローといった営業活動の場面で求められる作法を指します。
社会人としての基本作法であるビジネスマナーを土台に、アポイントの調整、訪問時の振る舞い、名刺交換、席次、商談後のフォローなど、営業特有のルールが積み重なったものです。
両者は対立する概念ではありません。
ビジネスマナーが「相手に不快感を与えない社会人の前提」だとすれば、営業マナーは「その前提の上で、顧客に信頼してもらい商談を前へ進めるための作法」です。
新人のうちは両方をまとめて身につけていくことになります。
営業ではサービスや商材の優位性が受注の決め手として語られがちですが、ビジネスマナーをわきまえているかどうかという視点も同じくらい重要です。
どんなに提案内容が良くても、マナーをわきまえていない人に発注したいとは思われません。
さらに、マナーを欠いた人に営業をさせている会社そのものへも、不信感が向かう場合があります。
ビジネスは人対人のコミュニケーションで動く以上、マナーは常識・前提として求められ、当然押さえておくべき知識と作法だといえます。
ここからは、営業職が身につけておくべきマナーを場面ごとに見ていきます。
まずは、あらゆる商談に共通する土台となる身だしなみと言葉遣いです。
人の第一印象は3〜5秒で決まるといわれています。
心理学者アルバート・メラビアンの研究では、話し手の感情や態度が言語・聴覚・視覚で矛盾して伝わる場面において、言語情報が7%、聴覚情報が38%、視覚情報が55%の割合で影響するとされています。
あらゆる場面に一律で当てはまる法則ではありませんが、対面の第一印象で視覚情報が大きな比重を占めることの裏づけとしてよく使われています。
出会ってまず目に入るのは視覚情報である身だしなみです。
そこをおろそかにすると、話し始める前から印象を損ない、その後の展開が不利になりかねません。
ビジネスのTPOに合った、清潔感のある身だしなみを心がけましょう。
営業職に限らず、社会人には敬語(丁寧語・尊敬語・謙譲語)の適切な使い分けが求められます。
普段から正しい言葉遣いを意識し、自然に出る状態まで身につけておきたいところです。
特に注意したいのが、二重敬語と口癖の2つになります。
敬語が重複した二重敬語は、過剰に敬語を使うことで、かえって無礼に聞こえてしまう場合があります。
「なられる」「いただく」を重ねた表現は二重敬語になりやすいので注意しましょう。
×ご覧になられましたか? → ○ご覧になりましたか?
×拝見させていただきます → ○拝見します
×伺わせていただきます → ○伺います
質問への回答や相槌など、咄嗟に出る言葉に普段の口癖が表れることがあります。
会話が一気にカジュアルになり、場の空気が変わってしまうため注意が必要です。
×了解です → ○かしこまりました、承知しました
×おれ → ○わたし、わたくし
×はいはい → ○はい
×ってことで → ○ということで
×大丈夫です → ○問題ございません、結構です
商談や電話で頻出する表現も、型として覚えておくと安心です。
ここからは、顧客を訪問する一連の流れで押さえるべきマナーを順に紹介します。
アポイントの調整から、当日の到着、名刺交換、着席までが対象です。
顧客に迷惑がかからない時間帯を意識して日程を調整しましょう。
たとえば飲食店のピークタイムに訪問を依頼するのは、相手にとって非常識にうつります。
適切な時間の判断がつかない場合は、顧客からいくつか候補日時を先に出してもらい、そこから調整するのが無難です。
約束の時間に遅れるのはもってのほかですが、予定時刻より大幅に早く着くのも失礼に当たる場合があります。
余裕をもって訪問先付近には15分前に到着し、5分前になったら訪問するといった配慮が必要です。
万が一遅刻しそうなときは、電話でお詫びをしましょう。メールは見ていない可能性があるためです。
早めに伝えておけば顧客も心の準備ができます。直前まで粘って結局遅刻するより、早めの連絡を心がけましょう。
コートは顧客の建物の外で脱ぎ、手に持った状態で中に入ります。
夏場は汗だくのまま訪問せず、事前に汗を拭き取っておきましょう。
汗が引く時間を見込んで少し早めに到着しておくといった段取りも有効です。
名刺交換は第一印象を大きく左右する場面です。
作法を正しく理解したうえで、必要であれば社内でロールプレイングを行い、自然にできる状態にしておくのが望ましいといえます。
名刺交換は挨拶も兼ねるため、商談の冒頭で行います。
部屋に通されて顧客と相対した際は、訪問した側から名刺交換を申し出ましょう。
複数人で交換する場合は、役職が上の人から順に進めます。
相手の役職が分からない場合は、相手の案内や流れに合わせて名刺交換を行えば問題ありません。
名刺交換後に着席して商談が始まりますが、いただいた名刺は相手が座っている位置に合わせて並べます。
基本は横並びとし、スペースがなければ縦並びでもかまいません。
名刺の名前と相手の顔をしっかり紐づけておかないと、複数人と交換した後で判別がつかなくなります。
これは大変失礼に当たるため気をつけましょう。
「上座」と「下座」は、日本の伝統的な席順における格付けを表します。
一般に上座はより格の高い席、下座はより格の低い席です。
同じ上座内で複数名が横並びになる場合は、入口からより遠い位置が上位となります。
下座内の横並びも同様で、入口から遠い側が上位です。
ビジネスでは、上座にゲストが座り、下座には迎える側が座ります。
ここで注意したいのは、たとえ相手が顧客でも、自分が訪問する側であれば自分はゲストとなり、上座に座るという点です。
上司と同行する場合は、上座の中でも奥側に上司が座り、入口に近い側へ自分が座るとよいでしょう。
応接室や会議室だけでなく、エレベーターやタクシーでのポジションにも知識が必要になることがあるので、あわせて覚えておきましょう。
【訪問先での座り方】

【タクシーでの座り方】
※①から順に、その場における上位の人を表しています

【エレベーターでのポジション】
※①から順に、その場における上位の人を表しています

商談はクロージングだけで完結しません。
終わり際の振る舞いと、その後のフォローまでが営業マナーの範囲に入ります。
商談が終わる際には、機会をつくってくれたことへの感謝を伝えます。
退室してエントランスやエレベーター待ちなど顧客と別れる場面では、改めて挨拶をするとよいでしょう。
その際、「こちらからまたご連絡します」「ご連絡をお待ちしております」など、ネクストアクションをどちらが取るかを示す言葉を添えておくと、その後のやり取りがスムーズになります。
帰社後または翌日にお礼のメールを送るのも有効です。
しっかり感謝を伝えることがマナーであると同時に、こちらの誠実さや真剣さを印象づける機会にもなります。
オンライン商談はすでに定着した商談形式の一つです。
身だしなみや言葉遣いは対面と共通ですが、オンラインならではの注意点を紹介します。
TeamsやZoomなどのWeb会議ツールはさまざまです。
特に普段使っていない不慣れなツールでの商談では、事前に接続方法や設定を確認しておくことが重要になります。
以下のような状態が起きると、顧客にマイナスの印象を与えてしまいます。
顧客を不要に待たせたり、商談に集中できない状況をつくったりしないためにも、事前準備は必ず行いましょう。
公共の場で接続すると周囲の音や声を拾ってしまい、聞き取りづらくなります。
周りが静かでも、人がいる状況だと声の大きさや話せる内容に制限がかかる場合があるため、可能な限り個室で接続しましょう。
自宅から接続するときは、生活音が入らないよう配慮が必要です。
余計な雑音は商談の進行を妨げます。自分が話す場面以外は必ずミュートにしましょう。
回線の状態によってはタイムラグが生じるため、画面共有の場面では正しく反映されているか確認してから話し始めるとよいでしょう。
オンライン商談は対面より単調になりがちで、集中力が途切れやすい傾向があります。
一方的に長く話し続けるより、適宜「ここまでで不明点はございますか」と問いかけながら進めると、相手の集中力も保ちやすくなります。
唐突に始まりやすい形式でもあるため、あえてアイスブレイクを丁寧に行う意識を持つのもいいでしょう。
オンライン商談でも、相手が先に退室するまで待ちましょう。
顧客が先に電話を切るのを待ったり、エレベーターでドアが閉まるまで頭を下げて見送ったりするのと同じ考え方です。
いずれもお見送りをするイメージを持つと、自然に身についていきます。
マナーは知識として知っているだけでは現場で使えません。
インプット、ロールプレイング、実践の順で、自然にできる状態まで引き上げていきます。
本記事に挙げた以外にもマナーは数多く存在します。
本、インターネット、研修、先輩・同僚・顧客の振る舞いの観察など、インプットの方法もさまざまです。
常にアンテナを高く保ち、幅広いマナーを取り入れていきましょう。
それぞれのマナーが理解できたら、営業役と顧客役に分かれてロールプレイングをしてみましょう。
繰り返し練習し、それぞれの作法が自然になるまで身体に馴染ませることが大切です。
社内だけではロールプレイングの相手や評価の場が限られる場合もあります。
新人が一定数いるチームの立ち上げ期などは、外部の営業研修でマナーとスキルを底上げする選択肢も有効です。
ロールプレイングでこなれてきたら、実際の商談で試してみましょう。
マナーはできて当たり前であるため、その行いに反応がないのが普通です。
違和感のある表情や反応があった場合はどこかに問題があるので、原因を明らかにして次の機会に備えましょう。
準備、実践、改善のサイクルを繰り返すことが、定着への近道になります。
営業マナーについて、新人からよく挙がる質問をまとめました。
ビジネスマナーは、敬語や身だしなみなど社会人全般に求められる基本作法です。営業マナーは、その土台の上に、アポ調整・訪問・名刺交換・席次・商談後フォローといった営業活動特有の作法が加わったものを指します。新人のうちは両方をまとめて身につけることになります。
第一印象に直結する身だしなみと言葉遣い、そして時間に関する配慮の3つから押さえると失敗が減ります。特に到着時間(5分前訪問)と、遅刻時に電話で早めに連絡する習慣は、相手の信頼に直結します。
名刺交換は挨拶を兼ねるため、商談の冒頭に訪問した側から申し出ます。複数人の場合は役職が上の人から順に交換します。顧客側の役職が分からないときは、先頭で出てきた方と交換すれば問題ありません。
訪問先付近に15分前に到着し、5分前になってから訪問するのが目安です。大幅に早い到着は相手の準備が整っておらず、かえって失礼になる場合があります。
メールではなく電話でお詫びをします。メールは見ていない可能性があるためです。直前まで粘らず、遅れると分かった時点で早めに伝えると、相手も予定を調整しやすくなります。
たとえ相手が顧客でも、自分が訪問する側であれば自分はゲストとなり、上座に座ります。上司と同行する場合は、上座の奥側に上司、入口に近い側に自分が座ります。
開始時刻に確実に接続できるよう、不慣れなツールは事前に接続と設定を確認しておきます。自分が話す場面以外はミュートにし、個室など雑音の入らない場所から接続することが基本になります。
インプット、ロールプレイング、実践のサイクルを繰り返すことが基本です。社内だけでは練習の場が限られる場合、外部の営業研修を活用してマナーとスキルを体系的に底上げする方法もあります。
営業マナーは、顧客との信頼関係を築くために欠かせません。
提案内容が優れていても、マナーが欠けていれば顧客に選ばれにくくなります。
身だしなみと言葉遣いという土台の上に、アポ調整・訪問・名刺交換・席次・商談後フォロー・オンライン商談という営業特有の作法を重ね、場面ごとに正しく振る舞えることが重要です。
知識として知るだけでなく、ロールプレイングと実践を通じて自然にできる状態まで引き上げていきましょう。
ロールプレイと実践で、営業マナーを組織に定着させたい方へ。社内だけでは限界がある新人教育も、外部の研修プログラムで補完できます。『セイヤク』では、営業マナーから提案力まで一貫したセールストレーニングを提供しています。まずはお気軽にご相談ください。