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営業代行・営業アウトソーシング

更新日:2025年09月17日

フィールドセールスのCRM活用法|効果的な運用と実施手順を解説!

フィールドセールスのCRM活用法|効果的な運用と実施手順を解説!

フィールドセールスでCRMシステムを導入したものの、「思うような効果が実感できない」「データ入力が負担になっている」と感じていませんか。
実際に当社の調査では、65.2%の企業が営業リソース不足を感じており、多くの企業がCRM活用による営業効率化を求めています。

本記事では、フィールドセールスでCRMを効果的に活用するための具体的な方法と、実際に成果を上げた企業の事例を詳しく解説します。

フィールドセールスでのCRM活用にお悩みではありませんか?
営業効率化を実現したい、CRM導入を検討している、既存システムの活用度を高めたいとお考えの方は、ぜひお問い合わせください。『セイヤク』では、フィールドセールスに特化したCRM活用支援が可能です。

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目次
フィールドセールスでCRM活用が重要な理由
フィールドセールスにおけるCRM活用の現状と課題
CRM活用で解決できるフィールドセールスの課題
これだけは押さえておきたい!CRM活用のポイント
CRM導入・定着化の実践手順
CRM活用でよくある失敗パターンと対策
よくある質問(FAQ)
まとめ

フィールドセールスでCRM活用が重要な理由

フィールドセールスでCRM活用が重要な理由は、営業活動の属人化解消、情報管理の効率化、チーム連携の強化という3つの根本的な課題を解決できるからです。

近年の営業環境は大きく変化しており、リモートワークの普及により従来の対面中心の営業スタイルから、デジタルツールを活用した効率的な営業手法への転換が求められています。

また、インターネットやSNSの普及により顧客の情報収集力が向上しており、営業担当者が初回訪問する時点で、すでに競合他社の情報を詳細に把握しているケースが増えています。

このような環境下では、従来の「足で稼ぐ」営業だけでは限界があり、データに基づく戦略的なアプローチが不可欠です。

フィールドセールスにおけるCRM活用の現状と課題

「CRMを導入したけれど、結局Excelに戻ってしまった」
「システムに入力する時間があるなら、もう1件電話したい」

営業の現場からこんな声を聞いたことはありませんか。
実は、CRM導入に失敗する企業には共通するパターンがあります。

営業の現場で起きていること

『セイヤク』が支援をしたとある営業チームでは、「顧客担当者の変更が相次ぎ、以前決めたルールが引き継がれない」「ルール認識のズレや確認作業が何度も発生している」という混乱が日常茶飯事。

営業担当者からは「結局、誰に確認すればいいのかわからない」という悲痛な声が上がっていました。

このような状況は決して珍しくありません。

当社の調査では、営業の現場で「属人化でノウハウ蓄積されにくい」「教育・育成リソース不足」「営業戦略が整理されていない」という課題を多くの企業が持っていることが分かっており、CRM導入においてもこれらの課題が問題になるケースがあります。

CRM導入の障壁

なぜCRM導入がスムーズに進まないケースが多いのでしょうか。

最も多い理由は「入力の負担感」による挫折。データ入力に追われて本来の営業活動に集中できないという声は非常に多く聞かれます。

また、「操作の複雑さ」も大きな障壁となっています。
システムが煩雑で現場に定着しないケースが頻繁に発生しており、特にベテラン営業ほど「今までのやり方で十分成果が出ているのに、なぜ新しいシステムを覚える必要があるのか」という抵抗感を持ちがちです。

さらに深刻なのは「効果の見えにくさ」という問題。
「毎日データを入力しているけれど、売上は変わらない」と感じてしまうと、モチベーションが急速に下がってしまいます。

これらの課題は、導入時の運用ルール設計や継続的な改善体制が不十分なことが原因です。
CRM導入は、ツールを入れるだけではなく、その後の運用や定着までの仕組を適切に構築する必要があります。

CRM活用で解決できるフィールドセールスの課題

フィールドセールスが抱える属人化によるノウハウの散在、情報管理の非効率性、チーム連携の不足といった課題は、CRMを適切の適切な活用により解決を目指すことができます。

このセクションでは、営業代行の現場で実際に効果を実感した解決策を、具体的に紹介します。

属人化の解消

営業活動の属人化は、多くの企業が抱える深刻な問題ですが、CRMによるルールの可視化により根本的に解決できます。

リスト精査、架電、アポ獲得、メール送信のルールを改めて書き出し、いつでも見返せるようにすることで、「ルールを把握がしやすくなった」「繰り返していたルール確認の時間が短縮された」「業務の進行がスムーズになった」という成果を得ることができるのです。

情報管理の効率化

フィールドセールスでは、顧客情報や商談履歴の管理が複雑になりがちですが、CRMによる情報の一元管理によりこの課題を解決できます。

顧客情報管理における業務効率化の事例では、顧客の基本情報、商談進捗、過去の接触履歴をCRMで一元管理することで、顧客情報の検索時間短縮、商談機会の見逃し防止、引き継ぎ時の情報共有円滑化といった効果が生まれました

チーム連携の強化

CRMによる情報共有は、チーム全体の連携強化にも効果的です。

全体の業務フローを可視化し、業務ごとの対応期間を明確にすることで、情報の共有が徹底され、顧客と弊社の全員が共通認識で業務を進められる状態を実現できます。

特にリモートワークを採用している企業も多い今、この効果は絶大といえるでしょう。

これだけは押さえておきたい!CRM活用のポイント

CRMで成果を上げている企業には共通点があります。

このセクションでは、特に重要なポイントをいくつかご紹介します。

まずはここから!データ活用による接触効率の最適化

最も重要なのは、蓄積されたデータを戦略的に活用することです。
CRMの真の価値は、単なる顧客情報の管理ではなく、営業活動のパターンを分析して改善点を見つけることにあります。
例えば、訪問履歴や商談データを分析することで、「どのタイミングでフォローアップすると効果的か」「決裁者との面談機会をどう創出するか」といった、これまで営業担当者の経験や勘に頼っていた部分を客観的に把握できるようになります。

このようなデータに基づいた営業プロセスの見直しにより、より戦略的で効率的な顧客アプローチが可能になるのです。

意外と見落としがちな架電前準備の効率化

CRMを活用した訪問前の事前準備も重要なポイントです。

顧客企業の基本情報、過去の商談履歴、担当者の情報などを一元管理することで、訪問前に必要な情報を効率的に収集できる体制が整います。

特に効果的なのは、過去の商談で顧客が関心を示したポイントや課題をCRMで確認し、それを踏まえた提案資料を準備することです。また、前回の訪問から時間が経っている場合は、その間の業界動向や競合情報も整理しておくと良いでしょう。

このような準備により、限られた訪問時間をより価値の高い提案活動に集中できるようになります。

チーム連携のカギは情報共有の効率化

CRMを活用した情報共有体制の構築も効果的です。

各ミーティングでの議事録を資料関係共有フォルダへ共有し、伝達の相違や抜け漏れを防止すれば、チーム全体の情報格差が解消され、営業活動の質が向上します。

成約率向上の秘訣はヒアリング項目の標準化

成約率向上のためには、CRMを活用したヒアリング項目の標準化が重要です。

供給開始までの期間、訪問要望の有無、見積競合の状況、競合他社の関与状況、政治的なしがらみの有無、長期割引の有無といった項目を必須のヒアリング項目として設定しましょう。

誰もが抜けもれなくヒアリングができる体制を整えることで成約率の向上を目指せます。

最終的にはこれが一番大切!継続的な改善サイクルの構築

CRM活用で最も重要なのは、継続的な改善サイクルを構築することです。

週一でロープレや1on1を行い、課題抽出フレームワークをプロジェクト全員で実施することで、「現状の運用・要因・課題・打ち手を定量・定性両面から検討する」体制を整えることが成功の鍵となります。

CRM導入・定着化の実践手順

ステップ1: 現状分析と目標設定

まず、現在の営業プロセスを詳細に分析し、CRM導入により解決したい課題を明確にします。

営業活動における顧客接点や商談プロセス、情報共有方法を可視化し、属人化や情報の散在、フォローアップ漏れといった課題を洗い出すことから始めましょう。

その上で、アポ獲得率や成約率、営業効率などの定量的な目標設定を行います。

ステップ2: ルールの可視化と標準化

次に、営業活動のルールを明文化し、誰でも理解できる形にします。

顧客リストの精査方法から商談獲得、フォローアップまでの一連のルールを書き出し、全体の業務フローを図式化することが重要です。
また、それぞれの業務における対応期間を明確に定めることで、チーム全体での統一した運用が可能になります。

ステップ3: 教育・研修プログラムの実施

「使い方が分からない」「効果が分からない」というメンバーをなくすために、CRM活用のための教育・研修を体系的に実施します。

特に営業未経験者に対しては、営業に必要な心理学研修から始めることが効果的です。
「好意の返報性」を中心とした相手の好意を高めるマインドの育成や、「一貫性の法則」などの手法を共有・実装していきます。

また、ハイパフォーマーのモデリングを実施し、効果的なアプローチ方法やフォローアップ手法を標準化することも重要です。

ステップ4: 定期的な振り返りと改善

組織内で活用が進んできたら、週一でロープレや1on1を行い、継続的な改善を図ります。

課題抽出フレームワークを活用し、現状の運用状況から要因や課題、打ち手を定量・定性両面から検討することが大切です。

定例会では必ずルール確認の時間を設け、チーム全体での認識統一を図りましょう。

ステップ5: 成果測定と最適化

運用を始めたら終わりではなく、定期的に成果を測定し、必要に応じてプロセスを最適化します。

KPI達成状況を可視化し、成功パターンをチーム全体に横展開することで、組織全体のレベルアップを図りましょう。
同時に、失敗要因の分析と対策立案を継続的に行い、PDCAサイクルを回していくことが重要です。

CRM活用でよくある失敗パターンと対策

CRM活用に失敗してしまう・挫折してしまう企業には共通のパターンが存在します。

このセクションでは、顧客情報の分散管理、データ入力負担による継続困難、運用ルールの属人化など、5つの失敗パターンとその対策をご紹介します。

失敗パターン1: 顧客情報の分散管理による機会損失

CRM導入後も、営業担当者が個人的にExcelファイルやメモで顧客情報を管理し続けるケースが頻繁に見られます。

「CRMに入力するのは面倒だから、とりあえずメモに書いておこう」「急ぎの案件だから、後でCRMに入力すればいいや」といった行動が積み重なると、重要な顧客情報がチーム内で共有されず、貴重な商談機会を逃してしまう事態が発生してしまいます。

特に深刻なのは、営業担当者が退職や異動をした際に、その人だけが知っていた顧客の重要な情報や商談の進捗状況が失われてしまうことです。

後任者は一から関係構築をやり直すことになり、既存顧客との信頼関係が損なわれるリスクも高まります。

このような情報の分散管理を防ぐには、CRMへのリアルタイム入力を徹底し、チーム全体で顧客情報を共有する仕組みづくりが不可欠です。

失敗パターン2: データ入力負担による継続困難

CRM導入初期によく見られるのが、「データ入力が負担で継続できない」という問題です。

現場では「本来の営業活動に時間を使いたいのに、システム入力に時間を取られる」という声が頻繁に聞かれ、この問題が深刻化すると、せっかく導入したCRMが形骸化してしまい、元のExcel管理に戻ってしまうケースも少なくありません。

このような状況を避けるためには、入力項目を必要最小限に絞り、自動化できる部分は積極的に活用することが重要です。

また、営業担当者に対して入力の価値を明確に示し、理解を得ることで継続的なデータ蓄積が可能となり、営業活動の改善サイクルが確立されます。

失敗パターン3: 運用ルールの属人化

CRMを導入したものの、運用ルールが属人化してしまうケースも頻繁に見られます。

特定の担当者だけがシステムの使い方を把握しており、その人が異動や退職をすると、チーム全体が混乱に陥ってしまうのです。

「前任者のやり方がわからない」「どこに何を入力すればいいのかわからない」といった状況が発生し、結果的にCRMの活用度が大幅に低下してしまいます。
この問題を解決するには、運用ルールの明文化と共有が不可欠です。

定期的な研修を実施し、マニュアルの整備と更新を継続的に行うことで、組織全体でのCRM活用レベルが向上し、安定した成果を得られるようになります。

失敗パターン4: 短期的な成果を求めすぎる

CRM導入後すぐに劇的な成果を期待し、効果が見えないと諦めてしまうパターンも多く見られます。

「導入して1ヶ月経つのに売上が上がらない」「データを入力しているのに何も変わらない」といった声が上がり、結果的にCRM活用への取り組みが停滞してしまうのです。

しかし、CRMの真価は中長期的な運用によって発揮されるため、中長期的な視点での目標設定を行い、小さな改善の積み重ねを重視することが重要です。

定期的な振り返りと改善サイクルを構築することで、継続的な改善により長期的に安定した営業成果を得られるようになります。

失敗パターン5: チーム全体での取り組み不足

一部のメンバーだけがCRMを活用し、チーム全体での取り組みになっていないケースも深刻な問題です。

意識の高いメンバーは積極的にデータを入力・活用する一方で、他のメンバーは従来通りの方法で営業活動を続けてしまうという状況では、CRMに蓄積されるデータが偏ってしまい、組織全体での分析や改善が困難になってしまいます。

この問題を解決するには、経営層からのコミットメントを明確にし、CRM活用が組織の重要な戦略であることを示すことが必要です。

チーム全体での研修と目標共有を行い、成功事例を横展開することで、チーム全体でのCRM活用による組織的な営業力強化が実現されます。

よくある質問(FAQ)

フィールドセールスのCRM活用に関して、よく寄せられる質問にお答えします。

Q1. CRM導入にはどの程度の期間が必要ですか?

A1. 企業規模や業界によって異なりますが、一般的には3〜6ヶ月程度の期間を見込んでおくことをおすすめします。導入初期は運用ルールの策定と教育に重点を置き、段階的に機能を拡張していくアプローチが効果的です。

まず基本的な顧客情報管理から始めて、徐々に商談管理、分析機能へと展開していく方法で成功している企業が多く見られます。

Q2. 小規模企業でもCRM活用は効果的ですか?

A2. はい、小規模企業でも十分に効果的です。むしろ、組織がコンパクトな分、変更に対する柔軟性があり、CRM活用の効果を早期に実感できる場合が多いといえます。

いきなりツールの導入が難しいという場合には、まずはエクセルベースの簡易的なCRMから始めて、段階的に高機能なシステムに移行する方法もおすすめです。

Q3. 外部の営業代行サービスを利用する場合、CRM連携は可能ですか?

A3. 可能です。実際に多くの企業で、内製のCRMシステムと営業代行サービスとの連携を実現しています。ただし、顧客情報を外部に渡すことになるため、セキュリティ面での配慮が重要です。

営業代行会社を選定する際は、情報管理体制やCRM連携の実績を確認することをおすすめします。『セイヤク』では、お客様のCRMシステムとの連携実績も豊富で、セキュリティ面でも万全の体制を整えています。

Q4. CRM活用で最も重要なポイントは何ですか?

A4. 最も重要なのは「継続的な改善サイクルの構築」です。CRMは導入して終わりではなく、継続的にデータを蓄積し、分析し、改善していくことで効果を発揮します。

導入したら終わりではなく、週一でロープレや1on1を行い、課題抽出フレームワークを実施しましょう。
現状の運用・要因・課題・打ち手を定量・定性両面から検討する体制を整えることが成功の鍵となります。

Q5. CRM導入の費用対効果はどう測定すべきですか?

A5. 費用対効果の測定は、定量的な指標と定性的な指標の両面から行うことが重要です。

定量的指標の例

  • アポ獲得率の向上
  • 成約率の改善
  • 営業サイクルの短縮
  • 顧客単価の向上

定性的指標の例

  • 営業活動の標準化
  • 情報共有の円滑化
  • 属人化の解消
  • チーム連携の強化

まとめ

フィールドセールスでのCRM活用は、単なる顧客情報の管理を超えて、営業活動全体を戦略的に最適化するツールとして機能します。

訪問前の事前準備効率化、顧客情報の一元管理、チーム連携の強化など、本記事で紹介したポイントを実践することで、限られた時間でより質の高い営業活動が可能になるでしょう。

特に重要なのは、継続的な改善サイクルの構築。CRMは導入して終わりではなく、蓄積されたデータを分析し、営業プロセスを継続的に見直していくことです。

短期的な成果を求めすぎず、チーム全体での取り組みとして長期的な視点で改善を続けることが成功の鍵となります。

フィールドセールスのCRM活用でお悩みの方は、ぜひお気軽にご相談ください!
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