
案件を運営する際に意識していることは?
案件運営において重視しているのは、メンバーの心身の健康状態です。結果を出すためには、メンバーが健康な状態で業務に取り組めることが前提となります。単純に数字の歩留まりや個人の課題だけに着目するのではなく、その課題が生じている根本的な原因にも注目しています。
例えば、一見すると営業スキルの問題に見えても、背景にはメンバーのパーソナルな要因が潜んでいることがあります。そのため、メンバー一人ひとりと信頼関係を構築し、個々の状況を深く理解することを心がけています。
この考え方は、支店長を務めていた時の経験からも培われました。当初は自分と同じ業務量を若手メンバーにも求めてしまい、結果的にメンバーを疲弊させた教訓から、個々の状況や能力に応じた業務配分の重要性を学びました。
メンバーが目標を達成した際には適切な労いの言葉をかけたり、敢えて自分が早く帰って皆が返りやすい雰囲気を作ったり、メンバーの体調と業務パフォーマンスのバランスを常に意識したマネジメントを実践しています。この配慮がチーム全体の生産性向上につながり、結果として成果にも反映されると考えています。
実績を向上させるために取り組んでいる具体的な戦略は?
実績向上の戦略として、まず行動量の確保を重視しています。現在担当しているシェアリングエコノミープラットフォームの案件では、アポイント獲得の目標達成が主要ミッションですが、そのためには適切な行動数の管理が必要です。まず目標から逆算して必要な行動数を設定し、日々の達成状況をモニタリングしています。
重要なのは、単に指示するだけでなく、定点観測と数値化による見える化です。メンバーのスキルを数値化し、現状のスコアと目標スコアとのギャップを明確にした上で、具体的な改善策を設定します。そして週単位で進捗を確認し、スコアの変化とアポイント獲得実績の相関関係を分析することで、効果的な教育と実績向上を同時に進めています。
この戦略は着実に成果を上げており、以前は40-50%だった目標達成率が、3月には64%に達し、現在も目標達成に向けて順調なペースで推移しています。時間はかかりましたが、地道な行動管理と数値分析、そして個々のメンバーに合わせた教育プログラムの策定により、着実な実績向上を実現しました。
また、個々のメンバーのコンバージョン率に応じて、必要な架電数を個別に設定するなど、一律の目標設定ではなく、能力や状況に応じた柔軟な目標管理も実践しています。これにより、案件に与えられたマストの架電数を維持しながら、それぞれのメンバーが最大限のパフォーマンスを発揮できる環境を整えています。
自身が考える、『セイヤク』の強みは?
セイヤクの強みは、人材育成への本気度だと考えています。入社後の一ヶ月間を自社負担で研修に充て、しっかりと教育した営業人材を提供するという姿勢は、業界の中でも際立っています。
この研修期間は会社にとっては人件費の負担となりますが、それを惜しまず投資するという決断が、セイヤクの品質への自信とクライアントへの責任感を表しています。未経験者や新人をそのままクライアント先に送り出すのではなく、基本的なスキルと知識を備えた状態でサービスを提供するという方針は、クライアントにとっての安心感につながるだけでなく、セイヤクの差別化要因になっています。
クライアントに「ここまでやってくれるのか」と評価していただける、この人材育成へのこだわりが、私が考えるセイヤクの強みです。
チームマネジメントや教育で実践していることは?
マネジメントにおいて心がけているのは、メンバーのモチベーション状態の見える化です。定期的な1on1ミーティングと日々のコミュニケーションを通じて、各メンバーの現在の状況を把握するよう努めています。特に状態が良くない場合は、その要因がプライベートなことなのか、業務上の問題なのかを丁寧に聞き取り、適切な対応を心がけています。
モチベーションが下がっているメンバーに対しては、高い目標を課しても達成確率が下がると考え、個人の能力や状態に応じて目標に傾斜をかけるなど、柔軟な対応を行っています。特に現在の案件では、各メンバーに個別の目標を設定し、全員が適切な挑戦レベルで成果を出せる環境づくりを実践しています。
教育面では、課題の見える化とそれに対する打ち手の明確化を重視しています。具体的な施策を行った後の結果を必ず確認し、何が効果的だったのかをメンバー自身にも認識してもらうことで、自ら課題を発見し改善できる力を養成しています。例えば、特定のトークスクリプトの修正がアポイント獲得率にどう影響したかなど、具体的な事例を共有することで、実践的な学びを促進しています。
また、単に業務スキルだけでなく、現在の業務とメンバーの将来のキャリアビジョンを結びつける対話も大切にしています。「ここでの経験があなたの将来のこの部分に生きる」という視点を共有することで、目の前の業務に対する前向きな姿勢を引き出し、長期的な成長を促しています。
『セイヤク』をご検討されている方へのメッセージ
セイヤクをご検討いただき、ありがとうございます。私は単に会社対会社の取引という枠を超えて、人対人の関係づくりを大切にしたいと考えています。高家という一人の人間として、お客様と向き合い、数字へのコミットメントはもちろん、それ以上の価値を提供したいと考えています。
業績向上は当然の目標ですが、その先にあるものも見据えています。お客様が社内で評価され、キャリアアップにつながることで、ご家族も含めた幸せに貢献できるパートナーでありたいと願っています。業績だけでなく、お客様の人生も好転するような関係性を築くことが、私のプロジェクトマネージャーとしての理想です。
飛び込み営業から始まった私のキャリアでは、会社名よりも自分自身の人間性で信頼を勝ち取ることの大切さを学びました。その経験を活かし、お客様の本当の課題に寄り添い、共に成長できる関係を構築したいと考えています。ぜひ一度、お話をさせていただく機会をいただければ幸いです。